片付いていくB.C.
時間通り迎えに来てくれたランクル。ほっとした・・・
ルンポ南西面
ルンポ北西面
カイラス組 記念撮影
馬で河を渡る
チベット高原を馬で行く。
カメラで撮って見せてあげると喜ぶ子供たち。デジカメの大きな液晶が活きる。
中国のオレオ
国境の河。奥はザンムーの町
カトマンズで後片付け
次の目標を目指す
8月24日ベースキャンプを出発し、次の行動が始まった。目標は3つ。谷、下里、石川、藤井、小林の学生と寺倉の6名はカイラス巡礼へ。和田、小谷は河口慧海の足跡調査のため納曲郷(ナクチューシャン)へ。千田はルンボ・カンリ(7095m)西面の偵察へ行くことが目標である。
この3つの計画はTMA(チベット登山協会)へ登山許可申請を出す段階ではすべて計画に入っていた。しかしながらTMAからチベットの軍・公安(警察)へ許可申請を出す段階で全て削除することになった。納曲郷は外国人に対する未開放地域であることと、現在、疫病対策でチェックポイント(新トンパの先にある)が閉鎖されていて許可が出ない。カイラスは登山計画と別なトレッキング計画であり費用面で折り合いがつかない($1,000/人を要求)。ルンボ・カンリ偵察も軍・公安の許可が取れない、等の理由である。ペンディングのまま現地で再交渉しようということで日本を出発した経緯がある。
チベット入り後、リエゾンオフィサーであるTMAのヌルブにこの3点の計画手配を依頼した。ヌルブは当初、計画に無いので今から手配することは出来ないと一切交渉に応じなかった。登山活動に入る前に何とか進んだのはカイラス巡礼の計画で、費用さえ出せば許可の取得を進めることで合意した。予備日程の都合で行くことが出来ない場合も有るのでまず許可の取得のみ進めた。登山終了後、納曲郷とルンボ・カンリ偵察の交渉を再度開始、ヌルブは強硬に反対していたが軍・公安・TMAに内緒で実行する交渉が成立した。今まで色々なリエゾンオフィサーに接してきたが彼ほど柔軟に登山隊の意向を大事にしてくれる人材はTMAにいなかった。フレキシビリティのあるTMAの人材に素直に感謝した。
納曲郷行きに対して最大4泊5日でラルーから出発してラルーに戻る(チェックポストを通らない)こと、納曲郷に近づかない(軍、公安が巡回に来ている)こと、の条件がついた。馬方の情報では往復6日はかかるとの話であったがとにかく出発できる。
ルンボ・カンリ偵察についてはランクル(四輪駆動車)を使わなければ行けない。TMAのランクルは許可の取得が無いので使えない。内緒で実施するにはどこかで車を調達することが必要である。今回の登山隊で使っている帰路の車はトラック1台、ランクル3台である。幸いランクル3台のうち1台が外部調達(TMAの所属でない)で漢族の運転手である。ヌルブが交渉し$800で往復120キロメートルある車止めまでいってくれることになった。これも当然、軍・公安・TMAに内密での実施である。
これら、3つの計画の実施については順次報告していく予定である。
9月29日それぞれ目標を達成し、拉蔵郷(ラクツァンシャン)にて合流した。脱兎のごとくサガ、ニエラム、ザンムーを通過、10月1日全員無事カトマンズに戻った。
隊長 和田豊司